February 2006

February 18, 2006

アルゼンチン行ってきました。


アサオです。

うれしはずかし、新婚旅行とやらにいってきました。
アルゼンチンへ。
まだ結婚してないけど、まだギリギリ独身なんですが、
貿易のシゴトなんで華僑の旧正月休みの間が仕事が落ち着くので
そのあいだに行ってしまったほうがいい、ということで。

シカゴ経由で約32時間。

[うちわけ]
  関空→シカゴ:約12時間。
  シカゴで待つこと9時間。
  シカゴ→ブエノスアイレス:11時間。

つかれました。。。
しかもまた利用したユナイテッドのアテンダントの態度が悪い。
水をもらおうと思って通りがかったアテンダントを呼び止めたんです。
 「Excuse me.」
 「Oh, just a moment.」
ちょっと待ってと言ってリップクリームを塗り始め、
塗り終わってから用件を聞くって、どーなの?

日本←→シカゴ間では夜食にインスタントのうどんを配るサービスが
あったんですが、その湯のぬるいことと言ったら…
フタに書いてあるとおりお湯を注いで4分待ったけどまだ固かった。。。
熱湯だとあぶないから?
じゃ初めから出すなよ、ってハナシです。

アルゼンチンは最高でした。

ブエノスアイレスは予想していた以上にきれいな街で、
ばかでかくて重々しい銀行の建物が何軒もツラを並べてる。
金融が破綻したせいで落書きだらけなんですが。

物価が安いというのもあるけど、なんしか革製品が特に安いので
シゴト用の革靴を買って帰りました。
デザインもぐー。

革が安いということは、すなわち肉も安いわけでして、
アサード(ステーキ)食ったらめちゃでかくて柔らかくてジューシーで、
それで60ペソ(\240-)。
狂牛病の心配は……?
そんなの知りません。

南米もイイね。
次はチリにも行ってみたいかも。

と言いつつ5月は一人でタイに行きます。
久しぶりにタイ国内を旅行しよーかなぁ、、、
とか思いながら、ちょっとミャンマーにも惹かれてたり…

次のアップからはまたふつーの文体にもどります。
では。

(今日の写真:アドベンチャークルーズ at イグアスの滝/アルゼンチン
         このあと滝に突入しました。)

060218

scott_street63 at 14:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  | アルゼンチン

February 08, 2006

wasuremono


机の中を整理すると、中学2年の時の成績表が出て来た。
学期ごとに成績の数字をスタンプで捺す欄があって、
得意だった英語は3学期とも4が並んでいた。
5段階評価で4。
自慢にならないが中学に入学してから卒業するまで、
英語のテストでは90点以下を取ったことがない。
にも関らず5という評価を取ったのは中学1年の1学期が最初で最後。
あとは常に4。
成績表の英語の通信欄にはこう書かれていた――忘れ物多し。

忘れ物が多いんじゃない。
物忘れが他人よりちょっぴり(意訳:かなり)酷いだけなのだ。


夜10時、ガンガー沿いに建つ“クミコハウス”に着いた。
インド人に嫁いだ日本人・久美子さんが経営する安宿。
古くから日本人旅行者の常宿として親しまれ、
数々の著名人もここに投宿している。
ここで大変な忘れ物に気付いた。
パスポートをカルカッタのホテルに預けたまま出て来てしまったのだった。
いちおう旅慣れていたつもりだったのだが、
あろうことかパスポートを忘れるなどという迂闊は初めてだった。

翌朝からカルカッタにある日本領事館に電話をかけることになった。
クミコハウスを出て迷路のように細く入り組んだ道を直感だけを頼りに
右へ左へと曲がりながら歩いていると、電話屋を見つけた。
中を覗くと小学生低学年ぐらいの少年が店番をしている。
 「カルカッタにかけたいんだけど、市外通話も出来る?」
 「オフコース。」
胸をくすぐる程の無邪気な笑顔を見せて、電話台の前に椅子を出して勧めてくれた。
ガイドブックに載っている<緊急連絡先>を見ながらプッシュボタンを押す。
全て押すと、少年も受話器に耳を密着させてきた。
しばらくコール音が続いたのち、たどたどしい日本語のインド人が出て来た。
すかさず少年は手に持つタイマーのボタンを押して私の目の前に置いた。
赤いランプのデジタル数字が1秒毎に進んで行く。
 「あの、パスポートをカルカッタのホテルに忘れてしまったんです。」
 「担当ノ係官ハ席ヲ外シテイマスノデ、15分後ニモウ一度電話シテクダサイ。」
受話器を下ろした。43秒。

15分後にまた来ると言ってカバンの中に入れていた腕時計を手首に締めると、
少年が不思議そうに腕時計を覗きこんできた。
思えば腕時計も忘れて来たため、途中に寄ったバンコクで買ったのだった。
スリウォン通りとシーロム通りの間で開かれる朝市で
道端にテーブルを置いて腕時計を無造作に並べているだけの時計屋。
 「いちばん安いのちょうだい。」
と言うと、ドラえもんの腕時計を差し出した。100バーツ(約250円)。

そんな子供向けの腕時計に、少年どころか通りがかりった大人たちまで興味を持ち、
私は見る間に取り囲まれた。
 「それ、メイドインジャパンか?」
中年の男が聞いてきた。
 「バンコクで買ったから、タイ製だと思う。」
 「いくらした?」
また別の男が聞いてきた。
 「100バーツ。でも売らないよ。」
 「じゃ、100ルピーだな。ルピーもバーツも同じだ。」
 「50でどうだ?」
 「だから売らないって。」
 「60で買うぞ。」
 「いや、まだ使うんだって。」
 「なんぼならいいんだ?」
こんな子供だましの腕時計を真剣に欲しがるインドの男たちに
一種の愛嬌を感じて止まない。

パスポートとこの腕時計のおかげで、バラナシでは様々な体験をした。
たまには忘れ物も悪くない。

この後、カルカッタに戻る列車の中にカメラを忘れて来たのは
敢えて言わない方向で…。

(今日の写真:働くおばさんと牛 at バラナシ/インド)

060127

scott_street63 at 19:13|PermalinkComments(2)TrackBack(0)  | インド